臨床開発という言葉をよく聞くようになりました。臨床開発は、医療業界、食品業界、あるいは化粧品業界にとってなくてはならない研究です。この研究がなければ、せっかく効果のある薬が見つかっても、その安全性が確認され、担保されないと世の中には出回ることがありません。特に難病とされる病気や、これから広がるかもしれないといわれる新型インフルエンザに関しては、何百万単位の人の命に関わってくる出来事なのです。
臨床開発について、ここで少しおさらいしておきましょう。臨床開発というのは「治験」、あるいは「臨床試験」と呼ばれることもあります。こちらの方がよく使われているかもしれませんね。しかし、新薬などの開発では、それまでに様々な工程を経て安全性のチェックが行われるわけです。まずは効能のある物質を発見する。それが目的とする病気や現象に対して効果があるか、試験管レベルでチェックする。次に動物などに摂取させ、その効果を確認する。ここまでで3段階のチェックが入ります。もちろん、ここまでで「ノー」とされることもあるわけです。ここまでの試験をパスしてやっと臨床開発に進めるわけです。
臨床開発に参加するためには、患者側(モニター)として参加する場合と、医師として参加する場合が考えられます。そしてもう一つの参加方法が、CRC(治験コーディネーター)など、患者と医師をつなぐ部門で活躍する方法です。実はこの部門こそ、臨床開発を行う上でのキーパーソンでもあり、重要なポジションでもあるのです。
臨床開発は、新薬開発など、ひとつのプロジェクトの中で位置づけられることも多いようです。新薬を世に出すための最終チェックに位置づけられる重要なポジションです。ここから出されたデータは厚生労働省に提出され、審議されて認可が下りれば晴れて新薬が世に出るわけです。
臨床開発で、CRC(治験コーディネーター)などの部門に働く人は、専門職として、プロジェクトごとに参加することも多くなってきます。新薬の開発には様々な人が参加するわけですが、とりわけ、CRC(治験コーディネーター)などの役割は重要で、患者と医師をつなぐ通訳の役割と、新薬の安全性を確かめるために、専門的なチェックの能力が求められます。